岐阜県産業技術総合センター

研究開発

岐阜県産業技術総合センターでは、地域に根ざした研究開発を推進しています。

先進的研究開発
新素材開発、新規機能性付与など、企業が行うにはリスクの大きい先端的な技術に関する研究開発を行います。
地域密着型研究開発
新商品開発、製造プロセスの改善など、現在の製造現場で実用化可能な技術・製品に関する研究開発を行います。
共同研究
当センターと企業が、それぞれの人材、設備、資金等を有効に活用し、技術や知識を交換しながら製品・技術開発を行います。
受託研究
企業が抱える技術的な課題や企業で実施不可能な研究課題に対し、委託を受けて研究を実施します。
研究会活動
研究会を組織し、企業と意見交換をしながら研究開発を進めています。

平成31年度研究課題

2020清流の国ブランド開発プロジェクト

レーザーによる顔料を使用しない金属製品への着色技術および、ぎふブランド製品の開発
本研究では、顔料を利用せず、光(レーザ)によるマーキング(印字)加工技術を用いて、製造コストと環境負荷の課題を解決するとともに、多階調の構造発色を可能とする着色加工技術を確立する。次に、開発した着色加工技術によって海外の観光客向けの製品開発を進め。金属製品の付加価値化を図ることを目的とする。
軽量・高保温性繊維素材の開発
軽量・高保温性繊維素材の代表的なものに羽毛があるが、近年供給不足による価格高騰等から、人工的な代替素材の開発が望まれている。羽毛のような軽量・高保温性を実現するためには、不動空気層を多く含むことが重要である。本研究では、不動空気層を多く含むよう繊維構造を工夫することにより、軽量・高保温性素材の開発を目指す。

中小製造業におけるモノづくりスマート化推進プロジェクト

スマート金型の応用展開に関する研究
スマート金型システムを樹脂成型金型だけではなく、他の金型にも応用し、センシング技術の拡充、データの分析とシミュレーションでの検証を行う。本研究により型加工全体のスマート化を進め、広く県内製造業の高度化・効率化を支援する。
プレス金型の故障診断手法の確立
自動車・航空機の機械部品の製造には大量生産に適したプレス機が用いられている。プレスに装着する金型が摩耗によって劣化しても目視で確認することは難しく、短時間の放置で大量の不良品を製造するという問題が発生している。本研究では金型の不良を早期に発見するために、プレス金型の構成部品の摩耗量の変化をセンサーでとらえ、センサーの情報を統計解析することで、プレス金型の故障診断を行う。
IoT技術を活用した予防保全に関する研究開発
本研究では、IoT技術を用いて設備機器の状態監視を行い、故障や工具の劣化などの予兆信号を検出する技術を開発することで、設備機器の故障を未然に防ぎ、適切な部品交換などが行えるようにする。
クラウド技術を活用したリモート監視に関する研究開発
本研究では、設備・機器等の運用や保守等に対するサービスの付加価値向上を支援するために、クラウド技術を活用したリモート監視に関する研究開発を行うことにより、遠隔からのデータ収集・分析・可視化に関する技術の開発を行う。

革新的モノづくり技術開発プロジェクト

クレーム対応のための分析試験の高度化
モノづく拠点が有する分析関連設備(X線光電子分光装置、オージェ電子分光装置、電子線マイクロアナライザ、電界放出型走査電子顕微鏡、高周波誘導結合プラズマ発光分光分析装置、原子吸光光度計など)を活用することで、腐食生成物の分析データからその原因を導出するための研究を実施する。
EMC試験設備を活用した電子機器の高品質化
EMC試験設備を整備し、これまで他県や民間の施設を利用していた県内中小企業のニーズに対応するとともに、製品のノイズ対策や電磁波の漏れ対策等の電磁波対策技術を開発する。
セルロースナノファイバーを用いたマルチマテリアル化
これまでの複合技術を製品に即して、材料の選定から物性評価および、本技術を応用した樹脂との複合化方法の開発、さらにセラミックス/樹脂/CNFから成る全く新しい素材開発と新規物性を目指す。
革新的生産技術による生産性の向上
砂型3Dプリンタなど金属素形材の生産性向上に向けた一連の機器を活用し、製品開発におけるデジタル化の遅れている鋳物企業等の生産性向上を図る。
AI技術を活用した作業工程の省力化・効率化
製造業の多くの工程で行われている検品・検査作業について、県内企業と連携してAIによる画像検査技術の開発に取り組み、作業工程の省力化・効率化を支援する。

拠点結集による地域産業新展開プロジェクト

次世代自動車・航空機部品の製造に必要な異種材料接合技術の開発(FRP-FRP接合、FRP-金属接合、金属-金属接合)
次世代自動車・航空機を初めとする輸送機器では、軽量化を目的としたFRPや金属素材の実用化が進められている。素材の成形・切削加工は確立されてきたが、組み立て段階において素材に適した接合技術の開発が望まれている。本研究では、異種材料間(FRPとFRP、FRPと金属、金属と金属)の接合に適した新しい接合技術の開発と応用を目指す。
アルミダイカスト部品の高品質・低コストを実現する製造技術の開発
自動車等の大量生産部品を製造するアルミダイカストは、さらなる高品質・高機能化、生産性の向上と低コスト化が求められている。これを実現するため、表面処理による金型の耐久性の向上、金型の効果的な冷却方法の開発、新合金の開発等を行う。これにより、金型メンテナンス頻度の減少による生産性の向上、新合金による機能性の付与、鋳造条件の最適化による高品質化を目指すものである。
インサート成形の生産性向上のための高機能金型に関する研究
インサート成形を対象として生産性を向上させる技術開発を行う。具体的には、成形中のインサート金物や樹脂の挙動を測定するセンサを金型内に配置し、そのデータから成形品の良否を判定する技術を開発するとともに、成形条件や金型の保守に活用できる指標を抽出する技術を開発する。

美濃和紙原料供給安定化事業

美濃和紙原料の高品質化のための栽培・管理技術の開発
美濃手すき和紙の原料であるコウゾについて、コウゾ繊維の特徴の把握、手すき和紙職人による主観的評価、手すき和紙の物性評価を実施して、美濃産コウゾの品質向上を目指す。

重点研究開発推進

GIFUブランド繊維製品の開発
紙糸に伸縮性、柔軟性、風合いを向上させたり、当産地のウールの剪毛屑を混抄した和紙で紙糸を作製し保温性を付与するなど、岐阜産地に特化した新たなGIFUブランド製品を提案する。開発製品については物性評価、アンケートによる官能評価や、生理計測装置を用いた快適性について評価を行う。
軽量材料/情報技術を活用した福祉機器の開発
ヘルスケア機器開発PJ(H26-30FY)で培った開発技術(CFRTPのCAE設計、簡易成形、センシング技術等)を活用し、新たな福祉機器を企業と共同開発し、市販後のフォローアップも実施する。
品質見える化のための画像センシング技術に関する研究開発
作業品質の見える化や検査品質の高度化を図るために、AI技術を適用した画像センシング技術を開発し、作業者の作業状況を把握する動作分析技術や中小企業の検査工程で利用しやすい画像検査技術を開発する。

地域密着型研究

鋳物の高品質化、品質管理技術に関する研究
鋳造時に鋳型から発生するガスの量や発生速度が鋳物の欠陥因子となることから、その排出法について検討し、鋳物の高品質化を目指す。また、水栓鋳造部品の腐食について促進試験法を検討し、製品の品質管理技術を開発する。
IoT活用によるスマート金型と射出成形機とを連動させた最適成形条件の研究開発
金型内の状態をセンシングするスマート金型の実用化に向けた技術を開発する。
金型のダウンサイジング(小型化)を実現する鋳造条件の研究開発(サポイン)
刃物切れ味試験機の試験精度向上に関する開発研究
当所が中心となり開発に取り組む刃物切れ味試験機の実用化を実現するため、試験機の校正方法や校正治具の開発に取り組み、試験の標準化に必要な技術の確立を図る。
軽量部材加工技術に関する研究
バリが発生しない高品位な加工面性状を得るためのツールを工具メーカーと共同開発し、各種被削材に適応した工具および加工技術を構築する。
金属材料への表面処理技術に関する研究
本研究では、低温表面処理技術の開発を検討する。具体的には、①合金鋼への低温(200℃程度)プラズマ処理を行い、窒素拡散による高硬度化による耐久性の向上を目指す。もう一つは、②ステンレス鋼への溶液重合法(60℃以下)による数百nmの有機皮膜形成技術を確立し、切削抵抗の低減を目指す。
AIを用いた最適刃先形状の設計技術と高脆弱材への精密刃付け技術とを連動させた革新的刃物の開発(サポイン)
石灰水洗ケーキの用途開発に関する研究
石灰の生産活動で大量に副生し、未利用資源となっている石灰水洗ケーキで重金属溶出抑制剤を開発し、自身の有効活用を目指すと共に、人工や天然物系の莫大な量の重金属含有材料に対する重金属溶出抑制対策への貢献を目指す。
プラスチック材料の品質向上技術の開発
樹脂リサイクルにおいて異材混入等による強度低下が起こることから、最新の評価技術や再生材料の強度を維持できるような混練方法や相溶化剤の検討を行い、再生材料の品質向上を目指す。
ゾルゲルコーティングによる金型部材への硬質膜形成
AIを活用した検反技術に関する調査研究
AI(人工知能)を活用した画像分類システムを利用し染色整理業などで行われている検反作業の省力化のための調査研究を行う。
紙の高機能化と品質評価に関する研究
①多様な紙素材に対して、難燃化と他機能を同時に付与する加工技術を開発し試作品の作製や製品化を目指す。
 ②段ボール関係の包装材について、環境変化における品質評価の新たな指標を提案する。
熱可塑性FRPの疲労評価・推定・診断に関する研究
環境に応じて疲労特性が変化するプラスチック複合材に対応可能な技術・人材育成を図るため、熱可塑性FRPの疲労特性試験、及び疲労寿命の推定/診断方法の調査を実施する。
FRPサンドイッチ材の成形技術に関する研究
FRPと発泡材、ハニカム材等のFRPサンドイッチ材の立体成形技術を確立し、自動車関連・FRP加工業界のFRP成形加工分野において支援可能な体制を構築する。
画像撮影システムを用いたひび割れ計測支援エディタの開発
橋梁などインフラ点検で要求される近接目視の作業負担を軽減するため、ドローン等に搭載したカメラで撮影した画像を用いた近接目視検査支援技術を開発する。
目視検査員のための目のセルフケア支援技術の研究開発
製造業などで目視検査に従事する従業員が、目の疲労や異常に気付き、予防を促すことを支援する技術を研究開発する。
温湿度センシングに関する技術開発
温度、湿度の計測に関して、冷却/加熱式露点計を開発するとともに、センサ出力値に異常がないか判定する機能(セルフチェック機能)の技術開発を実施する。